【2期・朝日新聞・井上恵一朗さん】

瀬下先生の人を見る目は確か。

就職活動を振り返ってください。

 よく受かったなというのは今でも思います。現役の時は1つも内定がもらえませんでした。4年生になる間際の冬までまったく準備しておらず、友人に誘われてのぞいたニューズウイークのセミナーが活動の始まり。そこで瀬下さんのひょうひょうとした語り口に惹かれて入塾。本格的に勉強をスタートしました。

 現役ではだめでしたが、卒業後の再チャレンジでは、筆記は必ず通るようになっていました。でも、面接がネック。ペン森でやった特訓で、どうしてもあがってしまってまともにしゃべれなかったのが、本番でもトラウマになっていました。

 朝日新聞とは相性がたまたまよかったんでしょう。趣味の欄に「スニーカー収集」と書いていました。見方によっては敬遠されそうな内容ですが、最終面接ではなぜかそればかりつっこまれ、好きなことだったから何でもこいで融通無碍に答えることができたのがよかったのかなと今では思っています。

 

入塾してよかったことはなんですか?

 就職活動の現実的な側面で言えば、エントリーシートの書き直しに何度でもつきあってくれたことです。

 塾を開放していたので、いろんな人が出入りしていました。ペン森は最終が近づいても追い返されず、夜通し話していてもよかった。朝まで塾生たちやOB、ゲストと話し込み、ずいぶん議論の勉強にもなったし、いろんな考え方を聞かせてもらえました。

 

ペンの森と酒について、語ってください。

 まさに潤滑油。ただ、白熱しすぎて暴走するやつもときどきいましたが。

 ペン森でしていたことって、作文書いて酒飲んでめしくって、そのまま泊まって……の繰り返しでした。

 

瀬下塾長を一言例えて、語ってください。

 「予言者」

 マスコミ人があまりこういう表現をするのはなんですが、「あなたはきっとここに入る」とかおだててるのか、本気なのかよくわからないことを時たま言います。それがよく当たるのです。人を見る目が確かということなんでしょうけど、聞く方からすると、あまりに確信を持って言うのでそう見えてしまいます。

 ちなみに、私は初めて作文を見てもらったその日に「君は朝日新聞に受かるよ、きっと」と言われました。

 ほかに何例が当たって、外れているのかは知りません。あしからず。

 

学生へのメッセージ

 私が受けたころより、マスコミを、特に新聞を取り巻く環境は厳しいですが、それでもぜひと将来性を感じ、夢を持っている人は一度来てみてはどうでしょうか?

 ほかのマスコミ塾には行ったことがないので合格率などの比較はできませんが、ペンの森が「楽しいところ」なのは間違いありません。

 OBらとのつきあいも続くし、仕事を始めてからの人脈にもつながりますよ。