24期・日経新聞(記者職)内定者・KIさん・東京外語大

活躍している先輩方から話を聞くことで、記者として働くことのリアルな面を知ることができた

 

就職活動を振り返ってください。

 大学3年生の10月頃。「マスコミは就活早いらしいぞ」という友人の言葉に焦り、手付かずだった作文の練習をしようとペンの森の門を叩きました。体験入塾で一平さんからいきなり作文を書くように言われて書いたのですが、案の定何をどう書いていいのやら大苦戦。まとまりきらない文章を前に、一平さんは「まあ最初はみんなそんなで大丈夫だから」と笑ってくれましたが、負けず嫌いの私は悔しくてその場で入塾を決めました。

 私は家でじっくり作文を書く派で、塾は週に2度ぐらい書いた作文を持って行っていたと思います。最初は自分の身の周りからネタを探そうとしたのですがネタが尽き、最終的には一平さんやOBの方のアドバイスを参考に、ネタを探しに自分で取材活動のようなこともしていました。持ちネタは4つでき、本番の作文試験ではどんな題が来ても大丈夫と安心感を持って受けられました。作文の後にあった面接も、OBの方や一平さんにお願いして模擬面接をしてもらいました。ペン森のフルサポートのもと、徹底的に下準備をしたことが内定につながったのかなと今では思います。

 

入塾してよかったことはなんですか?

 活躍している先輩方から話を聞くことで、記者として働くことのリアルな面を知ることができたことです。メディアを目指す方の中には、「仕事内容をあまり知らないけれど憧れがあって入りたい!」という方も少なくないと思います(私も含めですが...)。ペン森ではOBの方が良く来てくださり、ざっくばらんに仕事の話をしてくれます。その中には記者としてやりがいを強く感じる話だけでなく、被害者取材をする辛さや支局の忙しさなど説明会ではなかなか聞けない話もあります。記者の良い所も悪い所も知れることで、メディアの世界に足を踏み入れる覚悟ができたと思います。

 

ペン森と酒について語ってください

 私が受けた会社は選考が早かったため、就職活動中は一人不安になることがよくありました。そんな時にはペン森でお酒を飲んで一平さんや同期に不安を聞いてもらいました。お酒を飲んでいるから赤裸々に話せた部分もあるのか、ペン森を出るころには「大丈夫だキミは!頼むぞオイ!」と一平さんの言葉に背中を押され、いつの間にか立ち直っていたのを覚えています。

 

岩田講師を一言例えて、語ってください。

 脱力系おじいちゃんでしょうか...(笑)。お酒が入るとニコニコと学生と話してくれて、場を和ましてくれます。とはいえ作文添削や面接練習の時は表情がガラッと変わり、真剣にアドバイスをくれます。ペン森のほどよいメリハリ感は一平さんが作っているのでしょうか?

 

就活生へのメッセージ

 少しでもメディアに興味がある方はペン森に来てみてください!メディアの事はメディアの人が一番よく知っているはずです。ペン森は「来るもの拒まず、去る者追わず」。ご自身の将来の仕事を考える上で、参考になる話が聞けると思います。

 

24期・信濃毎日新聞(記者職)内定者・KKさん・早稲田大

 新聞社を目指す就職活動には、一人では出来ないことが沢山あります。

一人で思いつめていれば、今の自分が正しいのか、誤っているのか、その判断さえおぼつかなくなります。

 

就職活動を振り返ってください。

 楽しかったです。

 私ははなから地方新聞を志望先にしていたので、「就職活動」にかこつけて地方に足を伸ばしました。各地で開かれる説明会の前日に現地入りし、駅前のご当地ラーメンを食べ、開催場所から往復○○時間の港町に行き、午後の説明会までそこで焼き牡蠣を食べたりすることもありました。

 東京に戻れば、書いたばかりの作文をいくつかカバンに詰め込みペンの森に向かいます。赤ペンで手直ししてもらったあとは、冷蔵庫を開けてビールを飲みます。一、二時間ほどすると、ただ楽しく喋っていた記憶しかありません。

 そのうちに、作文習熟ではなく、酒と会話を求めてペンの森に足を運ぶ口実のため、作文を書いている自分がいることに気づきました。でも、そのおかげでしょう。私がみてもらった作文の数は、同期の中でも一番多いのではないかと思います。次第に作文も「良い」と言ってもらえるようになりました。

 恐らくたった一人でもって、自室か図書館で作文や履歴書を書いていたら、この様にはならなかったと思います。おかげさまで、大変楽しかったです。変な話ですが、就職活動をもう一度だけなら、やってみてもいいかなと思ってしまいます。

 

入塾してよかったことはなんですか?

 新聞社を目指す就職活動には、一人では出来ないことが沢山あります。作文や履歴書の作成、面接の練習。ともすれば、就職活動は孤独な作業の連続です。一人で思いつめていれば、今の自分が正しいのか、誤っているのか、その判断さえおぼつかなくなります。

 でも、ペンの森にいれば、その正誤の判断については様々な人とすり合わせることができます。いろんな人が出たり入ったりしているこの場所は自分の考えを醸造するのには最適です。

 

ペンの森と酒について、語ってください。

 大学の授業中に書いた作文を持って行って、添削してもらったらすぐにお酒を飲んでいました。ビールは無くならないし、卒業生の方が差し入れてくれる良いお酒もあります。尽きることのないお酒を片手に、色々な話を楽しみました。中でも、岩田さんが持ってきた白酒の、澄んだ香りとほのかな甘みがいまだに忘れられません。

  

岩田講師を一言例えて、語ってください。

 新聞が苦境に立たされる昨今、私が地方紙への就職に不安を漏らした時です。岩田さんは「地方紙を目指し続けたのは君の勲章だ。それを誇っていきなさい」と言ってくれました。あんまりにも力強く言ってくれたので、なんだか私の瑣末な不安はすぐになくなりました。そんな方です。

 岩田さんといると、多少のことは気にしなくてすみます。

 

就活生へのメッセージ

 ペンの森という、雑多で、狭くて、そのせいで大概は混雑している、しかし自由なこの場所は、私にとってとてつもなく居心地が良いものでした。何事も合うか、合わ ないかです。この場所があなたにとって良いのかは私にはわかりません。だからこそ試しに一度、訪れてみてはいかがでしょうか。案外入り浸ることになるのかもしれません。

 

24期・NHK(ディレクター職)内定者・KNさん・一橋大院

たくさんの人と話をして、自分と対話する場

 

就職活動を振り返ってください。

 たくさんの方に支えてもらった就活でした。

第一志望だった新聞社の選考に2度落ち、6月の時点ではどこの内定も持っていませんでした。そのような状況でも必ず受かる!と前向きに捉えることが出来、内定を頂けたのはペン森で過ごす時間があったからだと思います。OBOGの方々からどのような仕事をどのような思いで取材をしていらっしゃるかを聞き、私自身の興味関心や過去の経験を聞いていただく中で、自分が報道機関でやりたいことが明確になりました。

一平さんやペン森OBOGの方々には、面接直前まで何度も面接練習をしていただきました。ESは締め切り前日まで添削をお願いして意見をもらいました。同期とは作文を見せ合って意見を交換しました。自分一人で頑張ることも、もちろん大切だと思いますが、周りの人の意見を聞くことで気づくことがたくさんありました。

 

入塾してよかったことはなんですか?

 さまざまな問題意識を持つ同期と出会えたことです。それぞれのバックグラウンドから興味のある分野も様々で、24期のみんなの話を聞き、ESを見せてもらい、彼らの考えを知ることで自分の個性が自ずとわかりました。面接で落ちてしまった時でもペン森に行くとみんながいて、「次に向けて頑張ろう」と前向きに思うことができました。

   

岩田講師を一言例えて、語ってください。

 温かい人。ドアを開けて一平さんの顔を見ると安心します。書いた作文を見てもらい、内容について深掘りしてもらいました。私はマスコミを志す人のような特別な経験がないと思っていたのですが、一平さんと話すことで、実はいろんなことを経験していたんだと気づくことができました。

 

就活生へのメッセージ

 就活を始める前、報道機関は「エリート」しか勤めれないものだと、私には手が届かない場所だと考えていました。正直参院選が何を指しているのかもわからなかったですし、文章を書く力や構成する力もあまりありません。それでも今までの人生で「おかしいな」と思ったこと、何もできなくて泣きたくなったこと、言葉にできない感情など、自分の思いをひとつひとつ掘り起こし、どうしてそういう気持ちになったのかを考え、言葉にして伝えることで、きっと第一志望の企業の方に伝わると思います。ペン森ではたくさんの人と出会い、自分の思いを話して、自分と対話することで、自信を持って選考に挑むことができると思います。