マスコミをめざす皆さんへ
ペンの森主宰 瀬下恵介
マスコミ採用試験の流れから説明しよう。
採用人数が30~50人と多いのは、全国海外にネットワークを持つ全国紙、通信社、NHKである。出版社、民放キー局の採用は多くて20人。 就活の開始は16年3月卒(いまの大学2年生)から4カ月時期が繰り下がるが、マスコミが経団連のこの方針に従うかどうかはわからない。これまでの例からみて全国紙と通信社、NHKは、普通春と秋(毎日を除く)に採用試験を行うだろう。
春は4-5月、秋は8-9月に集中する。春も秋も土日実施するケースが目立つが、春は筆記試験が同日に朝日とNHKという風に重なることが多く、全社の受験は不可能。秋は結構ばらばらになるので、多数の社の受験が可能だが、採用人数は春に比べて少ない。
採用試験の手順は
→ES(エントリーシート)入手・記入
NHKなど課題作文をESに添えて書かせる場合がある
→ES提出
新聞・通信・NHKは所定の用紙に手書き
→ES選考通過者を対象に筆記試験
NHKと共同通信はES選考を行う。NHKは並行して一次面接も実施
→一次面接
受験者は複数の場合がほとんどで、グループ討論をさせることもある。面接者は比較的若いキャップ・デスククラス複数で、主にこの若者を仲間として迎え入れたいかどうか、という視点で接する
→二次面接
おおむね部長クラス。この若者は仲間に溶け込んでチームワークよく仕事をこなせるか、さらに取材力はあるか、といった視点で観察。朝日は朝から夕方まで長時間にわたり受験生をグループ分けして、集団討論、模擬取材、個人面接。
→三次面接
通常局長や役員が一次・二次面接から上がってきたメモや作文を参考にしながら総合的に判断する最終面接。NHKだけは2・5次と称し、最終の手前になる。読売は最終面札の前に支局で1泊2日のインターンを行い、支局デスク、支局長が最終面接に参考意見のメモを提出。
→最終面接
三次面接が最終の場合がほとんどだがNHKは2・5次の通過者に対して行う。最終の前夜人事から、これまでの通り臨めば大丈夫、と携帯に電話があるが選考にはなんの関係もないので、内内定通知とぬか喜びしないように。
→内内定の通知
携帯電話にかかってくる。それまでの一次、二次面接の結果はWEBで知らせることが多く、次の面接日時を選択できる。
全国紙、通信社、NHK以外の出版、民放キー局、地方紙、民放地方局のケースもES→筆記試験→面接という流れは変わらない。
出版、民放キー局は新聞、通信、NHKよりもES提出、筆記試験の時期は早い。出版、民放キー局はES選考で7~8割は落とす。筆記試験も各社独自性があり、対策はむずかしいが、満遍なく好奇心を持ち知識量を増やしておくに限る。
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