エントリーシートの書き方③~ESの採点のされ方、5分で決まる合否…。

 

 

さて前回は

 

・就活生の8割は凡人

・でも「みんなと同じで考えも、視点も浅い」俺たちはどう戦えばいいのか?

・そのために重要なのは、たとえ人と同じようなテーマだとしても「あなたしか持っていない事実や視点」を見つける。見つからなければ見つけに現場に飛び込む、人と話す。

 

そうすることで凡百の就活生と差別化できる「人と同じだけど深い」話はできるはずだ

 

という話をしました。

ただその「深い話」を書くためのエントリーシート(以下ES)ってそもそも何なのでしょうか?

 

なぜESは存在し、現場でどう使われ、どう読まれているのか?

一言で言えば「面接前の足切りのための判断材料」です。

この就活生に会いたいか、会いたくないかを決めるためのものと言い換えてもいいでしょう。

 

・この人はどのくらい可能性ありそうか

・人と違う魅力がありそうなのか?

・面接しても時間の無駄にならないか?

 

を見極めるための重要な材料。

 

企業も応募者全員と会えればいいのでしょうが、応募が数千人を超える就職活動では到底無理。

そこで「会うべきか、会わざるべきか」をまずこのESで判断するわけです。

 

私が同級生だった某人気大手マスコミの人事から話を聞いたところでは

「だいたい3分の1程度をESで絞り込む(3分の2は落ちる)」

といっていました。

 

ただこれはマスコミでも最上位の大手企業の話なので

採用人数が少なく、面接できる社員の数も限りがある社だとESで絞り込まれる数ももっと多いと覚悟した方がいいでしょう。

 

まず「会ってもらえる」「(新聞社だと)筆記試験を受けさせてもらえる」

このチャンスをつかむためにもESは非常に重要なんですね。

 

では次に

 

【ESってどんな風に読まれているの?】
一言で言えば「ちゃんと読むけどすごいスピーディー」


ESは何千通、場合によっては数万通もやってきます。

読む企業側にとっては読むだけで本当に大変…。

 

そうすると「学歴フィルターあるんだろ!!」という指摘をしたくなる人もいるでしょうが、

実はあまりそんな話はきいたことありません。(いや一部ではあるのかもしれませんけど)

 

いまや若者の人口は減っていて、でも各企業が必要とする人員数は大きくは減っていない。

優秀な学生は企業同士の奪い合いです。

 

内定出してもすぐ他社に逃げられてしまう。

そうすると単純な学歴などではなく「この人に可能性がどうか」を真剣に見極めて人を採らないと、人員計画に達するまで新卒採用できないわけです。これは会社としては大問題。

 

だからなるだけ多くの学生の可能性を見極めようとする。

 

そこで通常入社10年目~15年目の中堅どころの社員を人事がお願いし、動員し「一人50通~100通読んで、点数つけてくださいね」と依頼することが多いそうです。(同級生だった人事談)

 

もちろんこれは会社によって違うと思いますが、丸1日や半日拘束されることも多い様子。

現場の社員はもちろん忙しい、働き方改革などで長時間労働できない中でいつもの業務にプラスオンしてES採点を引き受ける。

 

正直これはむっちゃ大変。

 

もちろん人事から指名されるくらい責任感の強い社員が採点することが多いのでちゃんとは読む。

けれど限られた時間の中で読まなくてはいけないので当然スピーディになるようです。

 

これは想像してもわかりますよね。。 

 

例えば

 

拘束時間6時間=360分で100通のESを採点しなければならないとしましょう。

1通あたりにかけられる時間は何分でしょうか?

 

そう3分ちょい。

 

もちろんこんな過酷な採点は少ない(と願いたい)とは思いますので1人50通だとしても

 

7分ちょい

 

ちょっと心は落ち着きますが、

トイレに行ったりタバコを吸ったり、彼女や嫁さんとついついLINEしてしまう時間を勘案すると

 

5分くらい

 

というのがリアリティのあるところでしょうか。

 

みなさんの人生は「たった5分間」に左右されてしまう可能性が高い。

 

5分間で読まれたESは会社によって3段階、5段階、10段階などの評価で採点。

それを様々な現場社員から最終的に人事が集約し、最終的に次の段階に進むかどうかを判断するそうです。

 

こう聞くとなかなか「シビアだな…」と私も思いました。

 

では皆さんは、たった5分で判断されてしまうESをどのように書いたらいいのでしょうか?

次回はそれについて考えていきたいと思います。